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松林 政仁; 飯倉 寛; 安田 良; 伊藤 秀明*; 久保 和也*; 荒島 裕信*; 海老澤 孝*
no journal, ,
燃料電池は次世代のクリーンなエネルギー源と期待されており、その水素ガス供給源として水素吸蔵合金が注目されている。一方実用化に向けては、水素吸蔵に伴う合金の体積膨張を考慮した水素吸蔵合金タンクの構造,タンクへの合金充填方法,充填密度等の最適化が重要課題となっている。本研究では、中性子ラジオグラフィを用いて合金及びタンク中の水素濃度分布を調べた。吸放出処理を100サイクル及び140サイクル実施した後のタンクを可視化した結果、水素濃度の高い領域がガス吸放出口付近で観察された。さらに断層撮影法により、同じ領域に高い水素濃度を有した合金粒子が多数存在することが確認された。これらの粒子は他の領域の物と比べて粒径が大きく、数多くの吸放出処理を繰り返した後においても微粉化せず水素ガスを放出していなかった。その結果として、これら大きな合金粒子はタンクの底に移動し集まったと考えられる。加えて、ガスの吸放出口付近に粒子が集まる現象は補強用リブの構造が影響しているものと推察された。